ソーラーシミュレータは一度購入すれば、10年以上にわたって信頼され続ける装置です。定格測定したすべてのモジュールが、契約書の数値、生産ラインのビン、あるいは証明書の値になります。以下のチェックリストは、当社のアプリケーションエンジニアがシステムの仕様を決める前に、研究所やメーカーとともに確認している項目です。
1. 測定するデバイスから始める
測定する技術(PERC、TOPCon、HJT、IBC、ペロブスカイト、タンデム、薄膜)、最大のモジュールサイズ、そしてモジュールが両面型かどうかを書き出してください。容量性の技術が必要なパルスを決め、モジュールサイズが試験エリアを決め、両面性が裏面の扱い方を決めます。TOPConに最適なソーラーシミュレータもご覧ください。
2. ランプだけでなく、パルスを確認する
高効率セルは電荷を蓄積します。プラトーの長さとその安定性、そして容量性のリファレンスモジュールでの順方向と逆方向のスイープを示してもらいましょう。HighLIGHT 100msのように40〜100 msのプラトーがあれば、TOPConやHJTは曲線を取得する前に落ち着くことができます。
3. 3つのクラス文字すべてと、規格の版を読む
A+A+A+のようなクラスは、スペクトル整合度、面内不均一性、時間的不安定性をそれぞれ個別に評価したものです。レポートがIEC 60904-9のどの版に従っているかを確認してください。第3版では範囲が1200 nmまで拡張され、SPCとSPDが追加されています。IEC 60904-9の解説と第3版での変更点もご覧ください。
4. クラスだけでなく、不確かさバジェットを求める
同じクラスの2台のシミュレータでも、Pmaxに与える不確かさの寄与は大きく異なることがあります。校正済みのバジェットと、各項目がどのように求められたかを確認してください。ソーラーシミュレータの不確かさバジェットの読み方もご覧ください。
5. トレーサビリティの連鎖をたどる
すべての測定は、基準セル、校正機関、国立計量研究所という途切れのない連鎖を通じて、SIまでトレーサブルであるべきです。PasanのシステムはISO/IEC 17025のもとで、スイス連邦計量研究所であるMETASにトレーサブルです。またWPVSトランスインピーダンスアンプが、基準セルとの接続をシャント抵抗のドリフトから守ります。
6. 試験エリアとサイクルタイムを合わせる
試験エリアは将来定格測定する可能性のある最大のモジュールに合わせて、サイクルタイムは生産ラインに合わせて選定してください。生産ラインでは、ラインのフラッシャーがリファレンス研究所とどのように相関するかを確認してください。
7. 測定チェーン全体を計画する
- 定格測定前の安定化:LED Light Soaker(IEC 61215 MQT 19)。
- 同じコンタクトでの欠陥撮像:EL Inspection。
- 温度係数:Thermal Chamber。
- エネルギー収量のための角度応答:IAM。
- 自社でのスペクトルクラスの確認:Spectral Response Kit。
8. ソフトウェアとデータを確認する
測定データがどのように保存・エクスポートされ、モジュールのシリアル番号とどう紐付けられるのか、そして結果を顧客や監査員と共有できるのかを確認してください。PasanのシステムはPVStudioで動作し、Pasan Cloudと同期します。
9. 受入試験を確認する
仕様は、それを証明できてはじめて意味を持ちます。出荷前の工場出荷試験と、お客様の現場でシステムのクラスを判定する現地受入試験を求めてください。
10. 15年先を見据える
10年目に装置がどれだけの価値を持つかは、再校正、予備部品、サポートで決まります。サービスがどこから、どれだけ迅速に提供されるのか、そして納入や予備部品が輸出許可に左右されないかを確認してください。供給安定性の高いスイス製PV計測もご覧ください。
よくある質問
- ソーラーシミュレータを選ぶとき、まず何を確認すべきですか。
- 測定する必要のあるデバイスです。その静電容量が必要なパルス長を決め、モジュールサイズが試験エリアを決め、両面性が裏面をどう扱うべきかを決めます。
- ソーラーシミュレータを比較するには、IEC 60904-9のクラスだけで十分ですか。
- いいえ。3つのクラス文字すべてと規格の版を確認したうえで、Pmaxに対する校正済みの不確かさバジェットを比較してください。同じクラスの2台のシミュレータでも、不確かさへの寄与は大きく異なることがあります。
- PV測定ラボには、フラッシャー以外に何が必要ですか。
- 一般的には、安定化のためのライトソーキング、欠陥検出のためのEL撮像、温度係数測定のためのサーマルチャンバー、エネルギー収量評価のための角度応答測定、そして現場でスペクトルクラスを検証する手段です。





